自分を信じ、36歳でクローバー・サンを設立。躍進するいま、これから共に働くアナタに伝えたいこと
2025/03/24
株式会社クローバー・サン創立者で代表取締役の太田陽久。かつてWindows 95の登場と共にITの世界に足を踏み入れたといいます。原点から今に至るストーリーを聞きました。
ITの世界に飛び込んで学んだ「経営」、そして起業への道

IT業界に注目が集まる中で、私自身も大学卒業後、独立系SIerに入社をし不安と期待の中、大手電機メーカーに初期配属されたのがすべての始まりです。様々なプロジェクトのオペレーションなどエンジニアとしてだけでなく、プロジェクトマネージャーや、ソリューション営業、各部門責任者、さらには海外赴任や経営メンバーとしての取締役など幅広い経験をさせてもらいました。
当時、何がなんでも上場を目指す経営者の姿勢に刺激を受けました。20代の若者だった私が、幸運にも直接経営者からビジネスを学ぶ機会に恵まれたのです。そのため経営に強く興味を持つようになりました。
Q.36歳で起業を決意し、独立した経緯を教えてください。
社会人として、つらい時期もありましたね。経営に関心を持てば持つほど、人に使われることで自分の中に閉塞感が生じはじめ、何かそこから抜け出すきっかけを探していました。
「エンジニアからキャリアをスタートし、経営も含め1から10まで経験できたことを生かして自分の力を試そう!」と、36歳になったタイミングの2011年1月に、クローバー・サンを設立したのです。
経営者として、人のため、世のために何ができるのかーーと夢を描く一方で、お金儲けもできるんじゃないかという気持ちも正直ありましたね。
ちょうどその頃、同期が夢を持って次々と独立し活躍する姿に感化されたことも確かです。いま、背中を押された当時の同期は、みんな成功しているんですよ。「負けられないな」と、今でも互いに刺激し合っています。
ジレンマを乗り越え整えた「人」が安心し意欲的に働ける工夫とは

「ヒト・モノ・カネ」を柱に据え、中でも特に重視しているのは「ヒト(社員)」への投資です。
創業から15年、クローバー・サンは、システム開発やITインフラ構築などのDX支援事業や、テレコム事業者向けのエンジニアリングサービスを中心に事業を行ってきました。
一時は、どんなにこちらが努力しても、理想に反して売上が伸び悩んだり、社員が辞めてしまうというジレンマに陥ったこともありました。
そこで、働いてくれている社員をまず大切にすることを考えました。社員の頑張りをしっかりと評価して、その成果に見合った給与や報酬を提供するようにしたのです。すると、社員のモチベーションが高まり、会社全体の成長を後押ししてくれるように変化していきました。
Q.具体的な取り組みとその効果を教えてください。
研修制度と資格取得支援の充実です。技術はあとから付いてくるもの。むしろ、前向きな思考とポジティブな行動が大切です。そういった姿勢を持つ人同士が切磋琢磨できる環境を作っています。
また顧客からのフィードバックを可視化し、その声をもとに改善を重ねる仕組みも取り入れました。お客様からの感謝の言葉や評価を直接社員と共有することで、自分たちの仕事が社会にどう貢献しているのかを実感できる。実は私自身もその声を見るたびにうれしい気持ちでいっぱいになっているんです。
伸びる業績。人の育成に力を注ぎ、働くみんなで明るい未来を創る
Q.今後の展望を教えてください。中期的には、年間成長率150%を目標に掲げています。事業の多角化に挑み、採用を加速する事で、祖業ビジネスであるテレコム事業者向けエンジニアリングサービスにも力を注ぎつつ、市場ニーズの高いシステム開発やITインフラ構築などの顧客DX化支援事業をメインに拡大していきたいと考えています。
そのカギとなるのはやはり人であり、会社の源泉は人財です。だからこそ、社員教育にはとことん力を入れていきます。働く人が成長できる環境を整えることが、会社の発展につながると信じています。
また、オフィスの拡大も行います。そのメインとして研修ルームを作って、積極的に研修をすることで、マネジメントなどの役割を担えるチームリーダーの育成も強化していきます。同時に、安心して働けるような新たな制度も積極的に取り入れています。たとえば、会社が年金の積み立てをして社員が運用する「企業型確定拠出年金制度」などです。長期的な視点で、社員の福利厚生を充実させていきます。
Q.最後に仲間になってほしい人財像やメッセージをお願いします。
いま、少子高齢化が進む中で、お客様のデジタル化や効率化に対するニーズは今後さらに高まるでしょう。それに応えるためには、新しい仲間を迎え入れ、会社を次のステージへと成長させたいと考えています。
私たちの会社で活躍してほしいのは、前向きで、自身のビジョンを持って仕事に取り組める人財です。そんな仲間と共に、お客様に貢献し、社会の基盤を支える事業に誇りを持って、挑戦し続けたい。
現状に満足せず、自分が感じる閉塞感を打開するにはどうしたらいいだろう、そして将来の社会はどうなっていくんだろうーーそういう視点から、いま自分が何をすべきかを考えてほしいですね。前向きにそれを伝えていくことが私自身の使命だと思っています。

1975年、大阪生まれ。1998年、某独立系SIerにて大手電機メーカーのシステム運用支援からキャリアをスタート。同社にて国内BPOセンター長、取締役営業本部長、取締役ソフトウェア事業本部長及び中国現地法人2社の総経理を歴任。一貫してエンタープライズ市場のDXを推進。ビジネスを通してもっとお客様に寄り添うパートナーでありたいと強く思い、2011年に株式会社クローバー・サンを設立。テレコム事業者向けエンジニアリング支援を中心に2022年後半からはSMB及びエンタープライズ市場のDXを強力にサポートし、多くの企業の成長を支援している。
協力/リスナーズ株式会社 (取材・文:黒台真由香 編集:寺澤順子)