Q. 看護師として働いていた中で、エンジニアを目指すようになったきっかけは？

約7年間、看護師として病棟勤務をしていました。日々患者さんと向き合う中で、電子カルテなどの医療ITシステムに助けられていました。しかし、システムトラブルが発生した際に、「もしこれが長時間止まってしまったら、現場はどうなってしまうのだろう」という危機感も持つようになりました。“医療現場に貢献したい”という強い想いがあった私は、「医療を裏側から支えられる存在になるにはどうしたらよいか」を真剣に考えはじめました。もともとIT分野への関心は漠然とはありましたが、実際に現場でシステムの重要性に直面したことで、医療を”裏側から支える”エンジニアとして社会に貢献したいという気持ちが生まれ、私の新しいキャリアへの原動力になりました。
 

Q. 未経験でIT業界への転身を決めたとき、不安はありましたか？どのように乗り越えたのでしょうか。

もちろん、不安は大きかったです。「何も分からない自分が本当にやっていけるのか」というプレッシャーも感じていましたし、年齢的にもキャリアチェンジするには遅すぎるのではという躊躇もありました。ただ、家族や友人、看護師時代の知人にも相談し、自分自身が本当にやりたい気持ちを確認できたことが決断の後押しになったと思います。また、エンジニアスクールに通いCCNAを取得するなど、「知識ゼロ」からコツコツと努力を積み重ねてきました。この日々の積み重ねが、“未経験でも一歩ずつなら前進できる”という自信に変わっていったと思います。看護師として身に付けた、諦めずに続ける力と努力を絶やさない姿勢が今も役立っています。

Q. 数ある会社からクローバー・サンを選んだ理由は何ですか。

一番の決め手は「人とのつながりを大切にする社風」に共感したからです。多くの企業がオンライン面接の中、クローバー・サンでは対面での面接でした。職場の雰囲気や具体的な働き方を実際に見る機会もあり、代表やリーダー層の方々と直接話す中で、「ITシステムを動かすのは最終的に人」という理念を社員全員が体現している会社だと感じました。気になる点や不安なことを率直に相談できたことも安心感につながりましたね。
 

Q. 入社して最初に任されたプロジェクトと、仕事のやりがいについて教えてください。

現在は、大規模病院向けの電子カルテシステム導入プロジェクトに参画しています。主に、現場のキーマンとなる看護部長やシステム担当者の方とやり取りし、それぞれの現場に合った設定や運用方法の提案をします。看護師としての経験で培った「現場ならではの課題への気付き」や「当事者意識」を大切にし、提案に生かすことができています。まだまだ分からないこともありますが、課題を共感して整理し、解決策を導き出すお手伝いができていることに大きなやりがいを感じています。

Q. 未経験でエンジニアになって感じたギャップや、仕事を早くキャッチアップするために工夫していることはありますか。

入社後、まずは1カ月間の研修期間がありました。その後、プロジェクト現場に配属されてからは、月1回程度の勉強会や懇親会でITインフラソリューション部の仲間とのつながりを持っています。最初は「どこが分かっていないのかが、分からない」という状態でしたが、困った時はチャットで質問したり、自分から先輩に話しかけて体験談を聞いたり、社内の距離感が近いので気軽に相談ができました。「自分で調べて分からなければ、区切りをつけて人に頼る」ことを意識しています。
 

Q. クローバー・サンでの働く環境はいかがですか。

未経験や経験の浅いエンジニアでも安心して挑戦できる環境だと思います。定期的な社内勉強会で他分野の知識に触れられる点や、資格取得のために会社から補助がある点なども意欲につながりました。実際、女性エンジニアの比率も増えていますし、閉鎖的なイメージを持たれがちなエンジニア業界ですが、風通しの良い雰囲気で意外にも相談しやすい環境で働くことができています。

Q. 今後の目標や、これから挑戦したいキャリアについて教えてください。

この1年で「未経験からでもできることが確実に増えた」と実感しています。これからはネットワークの知識をさらに深めつつ、医療とITの両方で役立つエンジニアとして幅広い経験を積むことが目標です。「自分の可能性を狭めずに、いろいろなことに挑戦していきたい」という思いは変わりません。
 

Q. これからエンジニアを目指す方や、キャリアチェンジに悩む方へメッセージをお願いします。

新しいことに挑戦するのは勇気が必要です。私自身も迷いや不安がたくさんありましたが、一歩踏み出せた自分を今では誇りに思っています。クローバー・サンには未経験から入社して活躍している社員が多くいます。システムを動かすのは「人」。人とのつながりや、自分の「できること」を一つずつ増やしていけば、きっと自己実現につながっていくはずです。どうか怖がらず、挑戦する一歩を踏み出してみてください。


協力/リスナーズ株式会社 (取材・文:黒台真由香 編集:菊野綾奈)